使い方:
MAXIFS関数とMINIFS関数は、条件を満たすセルの最大値、最小値を計算するために便利な関数です。条件付きのフィルタリングを用いて、複数の条件を指定してセルを抽出し、その中から最大値や最小値を取得することができます。以下では、この関数の使い方について詳しく説明します。
使用方法:
ステップ1: 条件付きフィルタリングを行う
まず、条件付きフィルタリングを用いて、条件に合致するセルを抽出します。例えば、以下のような表があるとします。
Name | Age | Score |
---|---|---|
Alice | 25 | 80 |
Bob | 30 | 90 |
Charlie | 20 | 70 |
Dave | 25 | 85 |
Eve | 30 | 95 |
この表から、年齢が25才以上かつ点数が80点以上の人物を抽出したい場合は、フィルタリングを使って以下のように抽出します。
- 表の上にあるフィルタリングのアイコンをクリックします。
- 「年齢」列のフィルタリングを開き、25を選択します。
- 「点数」列のフィルタリングを開き、80を選択します。
- 条件に合致する人物が表示されます。
ステップ2: MAXIFS関数またはMINIFS関数を使って最大値または最小値を計算する
次に、条件に合致するセルの最大値または最小値を計算します。これには、MAXIFS関数またはMINIFS関数を使用します。以下は、使用例です。
- =MAXIFS(C2:C6,A2:A6,”>=25″,B2:B6,”>=80″) → 条件に合致する人物の中で最高の点数95を取得します。
- =MINIFS(C2:C6,A2:A6,”>=25″,B2:B6,”>=80″) → 条件に合致する人物の中で最低の点数85を取得します。
使用例:
使用例1: スプレッドシートの成績表から、数学の点数が80点以上の生徒の中で最高の点数を抽出する
以下のようなスプレッドシートの成績表があるとします。
名前 | 国語 | 数学 | 英語 |
---|---|---|---|
山田 | 90 | 85 | 80 |
田中 | 80 | 90 | 85 |
鈴木 | 70 | 80 | 70 |
高橋 | 95 | 75 | 80 |
佐藤 | 60 | 85 | 75 |
数学の点数が80点以上の生徒の中で最高の点数を求めるには、以下のようにMAXIFS関数を使用します。
- =MAXIFS(C2:C6,B2:B6,”>=80″) → 数学の点数が80点以上の生徒の中で最高の点数90を取得します。
使用例2: スプレッドシートの成績表から、英語の点数が60点以上かつ数学の点数が70点以上の生徒の中で最低の点数を抽出する
以下のようなスプレッドシートの成績表があるとします。
名前 | 国語 | 数学 | 英語 |
---|---|---|---|
山田 | 90 | 85 | 80 |
田中 | 80 | 90 | 85 |
鈴木 | 70 | 80 | 70 |
高橋 | 95 | 75 | 80 |
佐藤 | 60 | 85 | 75 |
英語の点数が60点以上かつ数学の点数が70点以上の生徒の中で最低の点数を求めるには、以下のようにMINIFS関数を使用します。
- =MINIFS(D2:D6,C2:C6,”>=70″,B2:B6,”>=60″) → 英語の点数が60点以上かつ数学の点数が70点以上の生徒の中で最低の点数75を取得します。
まとめ:
MAXIFS関数とMINIFS関数を使用すると、条件に合致するセルの最大値または最小値を簡単に計算することができます。条件付きフィルタリングを使っているので、複数条件でセルを抽出できるため、より使い勝手が良いと言えます。