ARRAYFORMULA関数の使い方
ARRAYFORMULA関数は、一度に複数の計算を行う際に便利な関数です。通常、関数を1つのセルに入力すると、そのセルにだけ関数が適用されますが、ARRAYFORMULAを使うことで、複数のセルに一括で関数を適用することができます。
使用方法
ステップ1:利用したい関数を入力するセルに入力する
まず、利用したい関数を入力するセルに、通常通りに関数を入力します。
ステップ2:ARRAYFORMULA関数の準備
次に、計算したいセルの範囲を選択します。選択した範囲にARRAYFORMULA関数を入力します。
例:
“`
=ARRAYFORMULA(A1:A10+B1:B10)
“`
この関数では、A列とB列の各セルの値を足し算しています。A1とB1、A2とB2、…とすべてのセルの計算を一度に行っています。
ステップ3:関数を適用する
関数を入力したセルでEnterキーを押すだけで、範囲内のすべてのセルに対して関数が適用されます。
使用例
使用例1:合計値の計算
データの量が多く、膨大な量の合計値を求めたい場合、手動で計算するのは非常に煩雑です。しかし、ARRAYFORMULA関数を使えば、一括処理で簡単に求めることができます。
例えば、下記のように、ショッピングサイトの売上データが格納された表があるとします。各商品の販売数量を合計するにはどうすればよいでしょうか?
| 商品名 | 販売数量 |
| —— | ——- |
| 商品1 | 10 |
| 商品2 | 20 |
| 商品3 | 5 |
| 商品4 | 15 |
“`
=ARRAYFORMULA(SUM(B2:B5))
“`
この関数では、B列のセル(B2からB5)を合計しています。すべての販売数量を一括で合計する方法です。
使用例2:税込金額の計算
ARRAYFORMULA関数は、計算を一括処理することができるため、複雑な計算式でも一度で解決することができます。例えば、下記のように、商品の価格と税率が格納された表があるとします。税込価格を計算するにはどうすればよいでしょうか?
| 商品名 | 価格 | 税率 |
| —— | — | — |
| 商品1 | 1000 | 10% |
| 商品2 | 2000 | 8% |
| 商品3 | 3000 | 8% |
| 商品4 | 4000 | 10% |
“`
=ARRAYFORMULA(B2:B5*(1+C2:C5%))
“`
この関数では、B列の各セルにC列の税率を掛け、1足したものを掛け算しています。税率を一括計算したい場合、ARRAYFORMULA関数を利用すると便利です。
まとめ
ARRAYFORMULA関数を使うと、複数のセルに対して一括処理ができ、データ処理を簡単に行うことができます。売上データのような大量データの処理や、税率を計算するような複合的な計算にも適用することができます。