はじめに
今回は、ExcelのVDB関数を使用して、減価償却額を計算する方法について紹介します。減価償却とは、資産の価値が定期的に減少することによってその価値を分散する手法です。使用することで、資産管理や税務計算に役立ちます。
使用方法
ステップ1:VDB関数を選択する
VDB関数は、Excelの関数の一つです。任意のセルを選択し、関数ウィザードから「VDB」を選択します。
ステップ2:引数を入力する
以下の3つの引数をVDB関数に入力します。
- cost:減価償却対象となる資産の原価または購入価格。
- salvage:資産が使用済みになった場合の残余価格。
- life:資産が使用される期間(年数)。
- start_period:減価償却開始日(選択可能)。
- end_period:減価償却終了日(選択可能)。
- factor:減価償却係数。フル加速法の場合は2、半減期法の場合は0.5となります。減価償却法は、使用者が選択できます。
- no_switch:スイッチ機能を利用するかどうか。Trueの場合は利用しません。
ステップ3:結果を確認する
VDB関数に引数を入力することで、減価償却額が算出されます。
使用例
使用例1:VDB関数を使用した減価償却計算
事業所が10万円で設備を購入し、5年間の減価償却対象期間があるとします。スイッチ機能を利用せず、フル加速法で減価償却する場合の減価償却額を計算する必要があります。
原価 | 残存価格 | 使用期間 | 減価償却係数 | 減価償却計算式 |
100,000 | 0 | 5 | 2 | =VDB(A2, A3, A4, 0, 0, A5, FALSE) |
この場合、減価償却額は40,000円となります。
まとめ
ExcelのVDB関数を使用することで、資産の減価償却額を簡単に計算することができます。使い方も簡単ですので、ぜひ活用してみてください。