【第1セクション】
マイクロソフトExelのAND関数とOR関数は、単一の条件判定だけでなく、複数の条件を組み合わせて真偽値を計算することができます。これにより、より複雑な条件判定を行うことができ、より高度な分析を行うことができます。この記事では、AND関数とOR関数を使った複雑な条件判定の例を紹介します。
【第2セクション】
使用方法
AND関数の使用方法
ステップ1:AND関数のセルを選択する。
ステップ2:関数の引数として評価する2つ以上の論理式を、カンマで区切って入力する。
ステップ3:Enterキーを押すことで、AND関数を実行し、結果を取得する。
OR関数の使用方法
ステップ1:OR関数のセルを選択する。
ステップ2:関数の引数として評価する2つ以上の論理式を、カンマで区切って入力する。
ステップ3:Enterキーを押すことで、OR関数を実行し、結果を取得する。
【第3セクション】
使用例
AND関数の使用例
使用例1:2つ以上の条件を満たす場合に真とする
例えば、A列には「若年層の数」、B列には「フルタイムの雇用者数」として、以下の数値が入力されているとします。
A1セル:10
B1セル:5
この場合、若年層の数が5人以上であり、かつフルタイムの雇用者数が3人以上である場合に、企業が法定雇用率を満たしていると判断することができます。この条件を計算するために、以下の式を入力します。
=AND(A1>=5,B1>=3)
結果として、真となります。
使用例2:複数の条件を満たさない場合に偽とする
例えば、グレード管理システムにおいて、数学、英語、物理の3科目に合格しなければならないとします。これらの3科目の合否の情報がA列からC列に入力されているとします。
A1セル:TRUE
B1セル:FALSE
C1セル:TRUE
この場合、3科目のうち1つでも不合格の場合に、該当者は単位を得られずに留年することになります。この条件を計算するために、以下の式を入力します。
=AND(A1=TRUE,B1=TRUE,C1=TRUE)
結果として、偽となります。
OR関数の使用例
使用例1:2つ以上の条件のうち1つ以上を満たした場合に真とする
例えば、A列には「製品番号」、B列には「メーカー名」として、以下のデータが入力されているとします。
A1セル:123
B1セル:Apple
A2セル:456
B2セル:Microsoft
A3セル:789
B3セル:Sony
この場合、製品番号が123である場合、あるいはメーカー名がMicrosoftである場合に、特定の商品を扱う店舗のみに広告を表示するための条件判定を行うことができます。この条件を計算するために、以下の式を入力します。
=OR(A1=123,B2=”Microsoft”)
結果として、真となります。
使用例2:2つ以上の条件のすべてを満たさない場合に偽とする
例えば、10人の商品企画チームにおいて、「投票を受け付けるためには、3人以上のチームメンバーが同意する必要がある」というルールがあるとします。各チームメンバーに0、1。
この場合、投票が有効となるためには、少なくとも3人のチームメンバーが賛成である必要があります。この条件を計算するために、以下の式を入力します。
=OR(A1=1,B1=1,C1=1,D1=1,E1=1,F1=1,G1=1,H1=1,I1=1,J1=1)
結果として、偽となります。
【第4セクション】
まとめ
AND関数とOR関数を使えば、複数の条件を組み合わせて真偽値を計算することができます。これにより、より高度な条件判定を行い、効率的な分析を行うことができます。是非、この記事を参考に、ExelのAND関数とOR関数を活用してみてください。