ExcelのSUMIFS関数を使って複数条件に一致する数値を合計する方法
使用方法
ステップ1: SUMIFS関数の基本構文を理解する
まずは、SUMIFS関数の基本構文を理解しましょう。SUMIFS関数は以下のような形式で使用します:
=SUMIFS(合計対象の範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, …)
合計対象の範囲は、合計したい数値があるセル範囲を指定します。条件範囲と条件は、数値の条件に一致するかどうかを確認するために使用されます。条件範囲1と条件1は対になっているため、条件範囲2と条件2も対になっています。条件は複数指定することもできます。
ステップ2: 条件を指定する
次に、条件を指定します。条件は数値の一致するかどうかを確認するための式です。例えば、「売上が100以上のデータの合計を求める」という場合、条件1に「売上範囲」、条件2に「100」と指定します。
ステップ3: SUMIFS関数を入力する
最後に、先ほどの構文と条件を組み合わせて、SUMIFS関数を入力します。合計したい数値があるセル範囲、条件範囲1と条件1、条件範囲2と条件2を正確に指定してください。
例えば、A列が商品名、B列が売上金額、C列が日付とすると、以下のようにSUMIFS関数を使用します:
=SUMIFS(B:B, A:A, “商品A”, C:C, “2022/01/01”)
この場合、A列が「商品A」であり、C列が「2022/01/01」の行のB列の値が合計されます。
使用例
使用例1: 売上集計
あなたはある店舗の売上データをExcelで管理しています。商品名がA列、売上金額がB列、日付がC列となっています。特定の商品名と日付で売上を集計したいとします。
以下のようなデータがあるとします:
商品名 | 売上金額 | 日付
商品A | 1000 | 2022/01/01
商品B | 2000 | 2022/01/01
商品A | 1500 | 2022/01/02
商品B | 3000 | 2022/01/02
商品A | 1200 | 2022/01/03
商品B | 2500 | 2022/01/03
商品A | 1800 | 2022/01/04
商品B | 3500 | 2022/01/04
商品A | 900 | 2022/01/05
商品B | 1800 | 2022/01/05
売上が「商品A」である2022/01/02の合計金額を求めるために、以下のようにSUMIFS関数を使用します:
=SUMIFS(B:B, A:A, “商品A”, C:C, “2022/01/02”)
この場合、B列の売上金額が条件に一致する行の合計が計算されます。上記のデータの場合、売上金額「1500」が合計されます。
使用例2: 複雑な計算
ある会社の売上データをExcelで管理しています。商品名がA列、売上金額がB列、部署名がC列、日付がD列となっています。部署名と日付に基づいて計算を行いたいとします。
以下のようなデータがあるとします:
商品名 | 売上金額 | 部署名 | 日付
商品A | 1000 | 部署A | 2022/01/01
商品B | 2000 | 部署A | 2022/01/01
商品A | 1500 | 部署B | 2022/01/01
商品B | 3000 | 部署B | 2022/01/01
商品A | 1200 | 部署A | 2022/01/02
商品B | 2500 | 部署A | 2022/01/02
商品A | 1800 | 部署B | 2022/01/02
商品B | 3500 | 部署B | 2022/01/02
部署名が「部署A」である2022/01/01の売上金額の合計を求めるために、以下のようにSUMIFS関数を使用します:
=SUMIFS(B:B, C:C, “部署A”, D:D, “2022/01/01”)
この場合、B列の売上金額が条件に一致する行の合計が計算されます。上記のデータの場合、売上金額「3000」が合計されます。
まとめ
ExcelのSUMIFS関数を使用すると、複数の条件に一致する数値を合計することができます。合計対象の範囲と条件範囲および条件を適切に指定し、SUMIFS関数を使って売上集計や複雑な計算を行いましょう。