【第1セクション】
IRR関数を使って投資分析を行いましょう
投資分析において、キャッシュフローの内部収益率を把握することは非常に重要です。この目的のために、Microsoft ExcelにはIRR関数が用意されています。この関数を使うことで、投資案件の収益性を定量的に分析することができます。
【第2セクション】
使用方法
使用方法について、以下の通り説明します。
ステップ1:IRR関数を入力するセルを選ぶ
まずは、IRR関数を追加するセルを選びます。これは、通常はどのセルでも構いませんが、データを分析するための専用のセルを作成しておくと便利です。
ステップ2:IRR関数の書式を入力する
次に、選んだセルにIRR関数の書式を入力します。「=IRR(」をセルに入力し、それに続けて解析対象のキャッシュフローを選択します。例えば、キャッシュフローがセルC2~C10に入力されている場合、「C2:C10」を入力します。
ステップ3:IRR関数の計算結果を確認する
IRR関数を入力したセルに、計算結果が表示されます。この数値が内部収益率となります。
【第3セクション】
使用例
以下に、IRR関数を使った投資分析の具体例を示します。
使用例1:複数期間のキャッシュフローの分析
例えば、以下の表があるとします。これは、3年間にわたる投資プロジェクトのキャッシュフロー(年単位)を表しています。
| 年 | キャッシュフロー |
| —— | ————— |
| 2021年 | -200万円 |
| 2022年 | 100万円 |
| 2023年 | 150万円 |
この場合、適切なセルに「=IRR(C2:C4)」という書式を入力することで、この投資プロジェクトの内部収益率を求めることができます。
使用例2:利益率の異なる複数期間のキャッシュフローの分析
利益率の異なる複数期間のキャッシュフローを分析する場合も、IRR関数を使うことができます。以下は、利益率が異なる2つの投資案件のキャッシュフローです。
| 年 | 投資案件A | 投資案件B |
| —— | ———– | ———– |
| 2021年 | -200万円 | -200万円 |
| 2022年 | 100万円 | 150万円 |
| 2023年 | 150万円 | 90万円 |
| 2024年 | 130万円 | 140万円 |
| 2025年 | 110万円 | 100万円 |
この場合、それぞれの投資案件に対して、IRR関数を適切なセルに入力することで、それぞれの内部収益率を求めることができます。
【第4セクション】
まとめ
IRR関数を使うことで、投資プロジェクトの内部収益率を求めることができます。これにより、投資案件の収益性を定量的に把握することができます。IRR関数は、キャッシュフローのリアルな数字に基づいて収益率を算出するため、非常に実用的な方法です。投資分析において、IRR関数を上手に活用することで、より精度の高い分析が可能になるでしょう。